医療従事者の3つの思考癖。働きにくさは思考癖かも。
私は20年間、病院勤務をしてきました。
そして改めて自己のキャリアを振り返り、
病院を退職しました。
今、起業に向けて自分の道を切り開こうと
頑張っています。
そんな今、自分が感じる医療分野ならではの
思考が無意識に刷り込まれているかもと
思い、今回はまとめてみました。
あくまで、個人の感じた事ですので、
そうかもね~ぐらいで
見ていただければと思います。
目次
インシデントを起こさない
「医療ミス」
メディアでこの言葉は、注目されやすく
多く取り上げられてきたため、医療側も
患者さん側も敏感になっています。
その中で働くと、様々なリスク回避が
必要で、それが日常になると、次のような
思考になりやすいと思います。
「最善よりもミスしないことが重要だ」
つまり、ミスは悪という認識を刷り込まれ
ミスをすれば評価は下がり、最善の策より
最も安全・安定な選択をされやすいと
思います。
もちろん命に関わる事には安全策が最善策
なんですが。
この環境にいると、チャレンジという
失敗やミスから学び成長する機会を
自ら飛び込もうとする思考は失われ
やすいと思われます。
実際の現場でも挑戦した行動よりも
ミスした時に多くの注目が集まります。
専門職としての能力向上が最優先
専門職が集まっている医療分野では、
それぞれの分野で専門性を高めています。
その中で、経営に携わると利益をもたらす
ために必要な方策を実行することになり
ますが、お金を稼ぐことは、患者さんを
どのようにコントロールするかなど、
純粋な患者さんのためにという動機と
少し異なることがあります。
そのため、
「利益、利益ばっかり言わないで。
私は利益じゃなくて患者さんのために
働いている」
という思考が強まり、経営状況や
病院理念などには無関心になりやすいです。
お金の事を言う人は非人道的だ
というような雰囲気もあります。
病院が潰れそうでも、自分の専門性を
高めていれば、別の病院で同じ仕事が
できる。だから病院のためにという
行動は起きにくいです。。
逆に考えれば専門知識以外の知識を
習得する時間は減り、変化の激しい
この時代に対応する人材は育ちにくい
と思います。
頑張り損
現在、医療の保険料は財源が切迫しています。
診療報酬改定でも少ない財源でやりくりする
工夫がされています。
その中で診療報酬によって収入が得られる
病院、従事する人の給与は上昇する予測が
立ちません。
私も長年病院に勤めていましたが、
年に1回の昇給は500~数千円程度。
役職手当も数千円・・・。
(残業している部下より少ない)
その中で、徐々に刷り込まれるのは、
「頑張っても頑張らなくても収入は同じ
頑張らない方が効率いいよね」
だけど・・・
医療を目指したんだから、患者さんに
尽くすのが当たり前
頑張らなきゃいけない
そんな思考がつきまといます。
まとめ
医療分野で働いていると
自然に身についてしまう思考が
少なからずあると思います。
その思考に身を委ねるのか
自分の意志を持つのか
今後のキャリアを考える時に
障壁とならないよう、立ち止まって
自分の持つべき思考を考えて
みてはいかかでしょうか。
ここまで読んで頂いてありがとうございます。